2017年11月18日
ピチカートを響かせるには?
ピチカートとは何でしょう?
指で弦をはじく奏法です。
今回は右手の弓を置いて、指で弦をはじくやり方について説明します。
どうしたら一番響くようにできるのか?
まず位置です。
振動できる弦長の真ん中をはじく。
振動できる弦長とは、
開放弦の場合は、上は千斤に下は駒に弦が押さえられていますが、この間の弦がぶるるんと振動しますよね、この千斤から駒までの距離のことです。
だから、千斤と駒の真ん中の位置をはじくと一番大きな音が出ます。
例えば、F調3の位置を指で押さえていて、ピチカートする場合、
その押さえている3の位置から駒の間が振動できる弦長ですので、3と駒の真ん中の位置をはじくと一番大きな音が出ます。
今度ははじき方です。
指先を曲げてはじく方法をよくやっちゃうんですが、
それは響きません。
まず、はじくという表現がまずいのでしょうね。
指先でコイコイコイとやるのはダメです。
肘から指先までを一本の棒化します。
そしてその棒で弦をたたく感じにします。
ボンっと打ちつけます。
指一本で弦にビンタ食らわしてるイメージです、分かります?
そして、指先のはじく位置ですが、
指先の横っ腹。
そう、なるべく棒状態でたたきたいのです。
柔らかい指の腹でなく、比較的硬い指の脇がいい。
ピチカート、こんな風にやってみ。
続きを読む
指で弦をはじく奏法です。
今回は右手の弓を置いて、指で弦をはじくやり方について説明します。
どうしたら一番響くようにできるのか?
まず位置です。
振動できる弦長の真ん中をはじく。
振動できる弦長とは、
開放弦の場合は、上は千斤に下は駒に弦が押さえられていますが、この間の弦がぶるるんと振動しますよね、この千斤から駒までの距離のことです。
だから、千斤と駒の真ん中の位置をはじくと一番大きな音が出ます。
例えば、F調3の位置を指で押さえていて、ピチカートする場合、
その押さえている3の位置から駒の間が振動できる弦長ですので、3と駒の真ん中の位置をはじくと一番大きな音が出ます。
今度ははじき方です。
指先を曲げてはじく方法をよくやっちゃうんですが、
それは響きません。
まず、はじくという表現がまずいのでしょうね。
指先でコイコイコイとやるのはダメです。
肘から指先までを一本の棒化します。
そしてその棒で弦をたたく感じにします。
ボンっと打ちつけます。
指一本で弦にビンタ食らわしてるイメージです、分かります?
そして、指先のはじく位置ですが、
指先の横っ腹。
そう、なるべく棒状態でたたきたいのです。
柔らかい指の腹でなく、比較的硬い指の脇がいい。
ピチカート、こんな風にやってみ。
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2017年11月16日
♭Bの悪い手つきとは?
♭B調は内弦+四指で音が狂いやすいという話をしました。
さて、どうすれば良いのでしょう?
ま、一言で言うと
気をつける
なんですが、
それは手つきが合っている人ですね。
手つきがまずいと当然音が狂いやすい。
まずい手つきはこんな感じ。

いわゆる横持ち。
注目すべきは人差し指の横っ腹。
横向いて弦から離れてますよね?これダメ。
この手つきだと、指が広がりません。
人差し指の横っ腹は弦につくような位置。
そして人差し指はしっかり曲げる。

この体勢があって初めて四指が届きます。
そして、四指に行く用がない後は、ちゃんと手の形を丸く戻して一指を押さえるようにすること。
まずは手の形。
そして
一指から四指までの距離は結構遠いということを思っておくこと。
四指に行った後は戻るということ。
OK?
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さて、どうすれば良いのでしょう?
ま、一言で言うと
気をつける
なんですが、
それは手つきが合っている人ですね。
手つきがまずいと当然音が狂いやすい。
まずい手つきはこんな感じ。

いわゆる横持ち。
注目すべきは人差し指の横っ腹。
横向いて弦から離れてますよね?これダメ。
この手つきだと、指が広がりません。
人差し指の横っ腹は弦につくような位置。
そして人差し指はしっかり曲げる。

この体勢があって初めて四指が届きます。
そして、四指に行く用がない後は、ちゃんと手の形を丸く戻して一指を押さえるようにすること。
まずは手の形。
そして
一指から四指までの距離は結構遠いということを思っておくこと。
四指に行った後は戻るということ。
OK?
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2017年11月15日
二胡は芸術じゃない?
芸術の秋といいますが、
さてさて二胡を弾いているみなさん、
二胡を弾くのは芸術だと思いますか?
二胡を弾くのが芸術ではないとは言いません。
でも、二胡が芸術になるのは、表現ができる段階になってから、というのが本当でしょう。
譜面を読んで、音符を弾けるようにしている段階では、
違うことに取り組んでいるという感覚が必要。
もう一回言いますと、
芸術とは違うことに取り組んでいるという感覚が必要、です。
では何に取り組んでいるか?
物理と数学です。
そう、二胡は文化系だと思ってませんか?
いいえいいえ、理数系です!
理数系の後に文化系が生えてくる。
どこをどんな力でどんな擦り方をしたらいい音が鳴るか、
どれぐらいの圧力を加えたらどんな音色になるか、
ピチカートはどこをはじけば一番大きな音がするか、
(これはまた別記事で書きますね)
この筋肉を使うと速く弾くじゃまになるとか、
ドからソまでは何度か、何音分か、
一ポジションよりも三ポジションはどれぐらい間隔が狭いか、
内弦がこの音なら外弦は何の音になるか、
などなど
だから、もっと物理と数学的な考えを持って弾くようにしたほうが、
実はいい音色が早く出せるようになる。 続きを読む
さてさて二胡を弾いているみなさん、
二胡を弾くのは芸術だと思いますか?
二胡を弾くのが芸術ではないとは言いません。
でも、二胡が芸術になるのは、表現ができる段階になってから、というのが本当でしょう。
譜面を読んで、音符を弾けるようにしている段階では、
違うことに取り組んでいるという感覚が必要。
もう一回言いますと、
芸術とは違うことに取り組んでいるという感覚が必要、です。
では何に取り組んでいるか?
物理と数学です。
そう、二胡は文化系だと思ってませんか?
いいえいいえ、理数系です!
理数系の後に文化系が生えてくる。
どこをどんな力でどんな擦り方をしたらいい音が鳴るか、
どれぐらいの圧力を加えたらどんな音色になるか、
ピチカートはどこをはじけば一番大きな音がするか、
(これはまた別記事で書きますね)
この筋肉を使うと速く弾くじゃまになるとか、
ドからソまでは何度か、何音分か、
一ポジションよりも三ポジションはどれぐらい間隔が狭いか、
内弦がこの音なら外弦は何の音になるか、
などなど
だから、もっと物理と数学的な考えを持って弾くようにしたほうが、
実はいい音色が早く出せるようになる。 続きを読む
2017年11月13日
♭Bの音が狂う原因とは?
♭B調っていうと、手つきや位置はほぼF調と同じ。
ところが、なぜかF調はとれても、♭B調は音が狂いやすい。
特に内弦。
そして一指が下がってきやすい。
なぜか指の広げ方が広く感じる。
これにはわけがある。
中国の曲に多いが、
曲中に4と7はあまり出てこない。
そして、二胡の特徴。
内弦は遠い。
どういう意味かというと、
二胡は外側から指をまわして弦を押さえるもの。
だから外弦は指が届きやすい。
その上外弦は細いので軽い力で押さえるだけでよい。
ところが内弦は少し内側にあるだけで、手をまわし込んで押さえるため、少々遠く感じる。
さらに太いため、しっかりめに押さえないといけないので、余計に遠く感じる。
そして原因はまだある。
内弦の音は5671・
さっき言ったように4と7はあまり出てこないので、
三指の7はあまり出てこないで、四指の1・がよく出てくる。
F調の時は、内弦は1234
四指は4であるためあまり出てこない。
内弦の遠さ+四指の頻繁な出現
これが♭B調の「指広げ感大きい問題」と
「一指落ちてくる問題」の原因だ。
でも、一指は保留して、二指+四指と押さえてほしい。
でも一指は落ちてはいけない。
どうしよう?
この手つきについてはまた次回。
続きを読む
ところが、なぜかF調はとれても、♭B調は音が狂いやすい。
特に内弦。
そして一指が下がってきやすい。
なぜか指の広げ方が広く感じる。
これにはわけがある。
中国の曲に多いが、
曲中に4と7はあまり出てこない。
そして、二胡の特徴。
内弦は遠い。
どういう意味かというと、
二胡は外側から指をまわして弦を押さえるもの。
だから外弦は指が届きやすい。
その上外弦は細いので軽い力で押さえるだけでよい。
ところが内弦は少し内側にあるだけで、手をまわし込んで押さえるため、少々遠く感じる。
さらに太いため、しっかりめに押さえないといけないので、余計に遠く感じる。
そして原因はまだある。
内弦の音は5671・
さっき言ったように4と7はあまり出てこないので、
三指の7はあまり出てこないで、四指の1・がよく出てくる。
F調の時は、内弦は1234
四指は4であるためあまり出てこない。
内弦の遠さ+四指の頻繁な出現
これが♭B調の「指広げ感大きい問題」と
「一指落ちてくる問題」の原因だ。
でも、一指は保留して、二指+四指と押さえてほしい。
でも一指は落ちてはいけない。
どうしよう?
この手つきについてはまた次回。
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2017年11月07日
よい音色になるには?
またまたよい音色になるには的な内容です。
これはね〜一番興味あるテーマ、
永遠のテーマですよね、
知りたいです。
これは、私の師の言葉です。
「要吃年頭的」
年月がいるものだ
という意味です。
ま、年数が浅くても、ある程度良い音色を出せる人はいますが、
あの、みなさんが想像する、
癒しの音色
あれを出せるようになるには、
やはり年数が必要なのです。
もう何年もやってるって人もいるでしょうか?
心を使って、時間を使って、
その両方を使うことです。
何年もやっても心を使わなければダメ、
心を使っても年月を経なければダメ、
両方使うのです。
年数の浅い方は
焦らず、
心を使って、ゆっくりじっくり構えて取り組んでください。
要吃年頭的!
明日からお客さんが家に来るため忙しくて、
ブログしばらくお休みします。
いつもブログ閲覧ありがとうございます!
また来週。 続きを読む
これはね〜一番興味あるテーマ、
永遠のテーマですよね、
知りたいです。
これは、私の師の言葉です。
「要吃年頭的」
年月がいるものだ
という意味です。
ま、年数が浅くても、ある程度良い音色を出せる人はいますが、
あの、みなさんが想像する、
癒しの音色
あれを出せるようになるには、
やはり年数が必要なのです。
もう何年もやってるって人もいるでしょうか?
心を使って、時間を使って、
その両方を使うことです。
何年もやっても心を使わなければダメ、
心を使っても年月を経なければダメ、
両方使うのです。
年数の浅い方は
焦らず、
心を使って、ゆっくりじっくり構えて取り組んでください。
要吃年頭的!
明日からお客さんが家に来るため忙しくて、
ブログしばらくお休みします。
いつもブログ閲覧ありがとうございます!
また来週。 続きを読む