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由紀子
由紀子
安岡由紀子
自宅教室(滋賀県近江八幡市)、 ツカモトミュージックアカデミー二胡教室(滋賀県の守山市・近江八幡市・東近江市の八日市と愛知川)にて、 二胡指導しています。 中国語教室(近江八幡市)も開講しています。 くわしくは、ホームページ https://jizi58.wixsite.com/niko
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2022年08月19日

ピーと空振り音どうする?(動画つき)

動画はこちら
https://youtu.be/ySg3nPUI0s8

ピーと空振りの音、音の裏返りがする時ありませんか? 

内弦です

開放弦を弾いた後に第二ポジションあたりを弾いた時が出やすいです

単純に単音でも出ますけど

この空振りしたピー音が鳴らないようにする方法について話します。

例えば、こんな曲
もののけ姫の出だし

開放弦を弾いて、スラーで内弦ミ
空振りしやすいです。

で、そもそも なぜ空振りするの?という原因から探ってみましょう

問題は両手共にあります

まず右手の弓
開放弦を弾いている時のこすり方と
指を押さえた時のこすり方は違います

なのに開放弦と続きでスラーなので、
同じ圧でこすってしまう、これです。

今の例でなくても、空振りしてピーって鳴っちゃうことありますよね。

例えば、
思い浮かべてみてください
ピーラー、皮むきですね、
あれで野菜の皮をむく時、
はじめに皮に刃をキッと引っ掛けて、
それからピューと引くじゃないですか?

あの感覚と似ていて、
弓、これがピーラーです、
弓を弦、これがお野菜ですね、
弦に、クイッと噛ませてというか、
引っ掛けてというか、
そんな感じでしっかり当てて、
それからピューと引かないと、
弦の上で空滑りするんです。

なので、右手は、
しっかり噛ませてから弾く、
というのがポイント

なので、もののけ姫の時は
開放弦を弾いた後、ミを弾く時は、
改めて弓の毛を弦に引っ掛けるようなイメージを持ってスラーしないといけないのです。

さて今度は左手です
まずこの知識を持っておいてください

それはハーモニクスです
ハーモニクスというのは、ある特定の場所を軽く、押さえるとも言えないほどの触れ方をすると、倍音というのが出るというものです。

で、この倍音の現象は大変不思議で、
ちゃんと押さえた時に出る音と違う音が出るのです。(詳しく言うと、同じ音高が出る位置と違う音高が出る位置とがあります)

で、
ちょうど第二ポジションの位置、総なめで
このハーモニクスの位置にヒットするんですね。
D調第二ポジションの一・二・三指の位置です。
この位置がハーモニクスの出る位置、
ということは、

この位置は押さえ方によって
本来の音とそうでない音が出るということ

つまり、裏返り音が出やすい位置

これで空振り音の原因が判明しました。

押さえ方がしっかりしてない、ということです。
特に内弦は、内側にあるから。

手は外弦側にあって、指先も自然と
外弦の方が押さわりやすいです

内弦を押さえる時は、
少し内弦を意識して、指先の当て方を内側重視にしなければ、

音が飛びます。


ということで、
空振り音対策法その1
弓の毛をもう一度引っ掛ける感じで弾き、
内弦を意識してしっかり押さえる。

それから
対策法その2 の紹介です
ズバリ、滑音を入れる。

もののけ姫なんかは滑音が入っても影響ないというより、あった方がええ感じ

なので、ミの入り口に♯レあたりから滑音で入る

これはD調の四指問題にも使える
D調四指のソの位置もハーモニクスにあたる、
そして小指届いてない問題でパチンと音に当てるのは難しかったりする。
そこで、小指をやや低い音から滑らせて、ソへ行く。

なんだか曲調も柔らかくなり、ソも探しやすくなり、裏返り音も鳴らなくなり、
一挙三得。
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Posted by 由紀子 at 12:54二胡上達