2022年07月29日
こんな練習はためにならん(動画つき)
動画はこちら
https://youtu.be/jF2gGgaxawQ
皆さん普段の練習はどんな感じにしてらっしゃるでしょうか?
よい練習方法についてはまたの機会ということにして、
今回は、
こんな練習だと、あまり練習になってないよ〜というのを
紹介したいと思います。
ダメな方法を言うって事は、その逆をすれば良いという事で、
自然と良い練習方法も分かるのですが。
プログでは詳しく分かりにくいので、動画を見られる方は、ぜひ動画も合わせてご覧ください。
では、いきましょう。
これダメその①
・間違ったら、初めから弾き直す。
この初め、というのは、曲のど初っぱちからというのはもちろん、
フレーズの初めというのも含まれます。
中途半端な所だと、曲が思い浮かばず、練習しにくいから、わかりやすいフレーズ頭からもう一度弾いちゃう。
これだと、練習ポイントがボケて、同じ間違いを繰り返しやすいし、意識がピンぼけする。
つまづく所は、部分練習、しかも超短な部分に絞るべし!
これダメその②
・音がずれたらクニュと修正して進む。
二胡は音程、音高を取るのがとても難しい楽器。
指の広げ方がちょい違うと音がおかしい、
ポジションチェンジで安定して音に行けない、
なんて感じで、正しい音を一発で当てていくのは難しいですね。
で、音がずれてるなって感じた時に、クニュっと指をずらして直す、
あるいは、その音からもう一度弾き直す、
そして、そのまま次へ進んで弾いちゃう。
良く考えてみてください。
これではいつも百発百中間違った音を出しているという事ですよね?そんで、クニュっと修正して、まるで正しい音出しましたよ的に正当化している。
実は一回たりともパチンと一発的中で音を出せた事がない。
その音だけクニュっと修正するのではなく、
ちゃんとその前の音からの関係を練習しなければいけません。
前の音からどのくらい指を広げるのか、
前の音からどのくらい移動するのか、
そこを何度も練習し、一発的中を練習すべし!
これダメその③
何度か同じ間違いをして一度成功したら進む。
あ、弓法(推し引き)をまちがえた、
あ、音がずれた、
あ、指をまちがえた、
あ、うまくいかなかった、
こんな時、
もう一回弾き直す
またまちがちゃった、と
もう一回弾き直す
またまちがっちゃった、と
もう一回弾き直す
あ、いけた。
と、先へ進んで弾いていっちゃう。
これってまちがいを何回も練習して、正解を1回だけ練習したんだよね?
これで身に付いたと思う?
せめてまちがい1回に対して正解3回はしないと練習にはならない。
もっとちゃんと練習するなら、
正解連続10回出すまでやるの。
連続10回だよ、10回目でまちがっちゃったら、もう一回初めからカウントだからね。
間違いのマイナスポイントを正解のプラスポイントで帳消し、更にプラスポイントいっぱいにすべし!
これダメその④
・部分練習してるけど、その前の手つきを再現してない
これちょっと分かりにくいかもしれませんが、
部分練習がいいと知っている、って所まではいい線行ってるのに、
その手つきから始めちゃうと違うでしょ、っやつですね。
例えば、(G調ニポジ→三ポジの話)ラの二指からドを一指でポジションチェンジするのがうまくできないとします、
で、部分練習、ラドを練習する。
この発想は上出来です。
でも、実はその前にはソがあり、それを無視しているとしたら、話は違います。
ソの一指がドの一指へポジションチェンジするので、このソは重要人物。このソがまず弦上で保留指されてる状態、それからのラドです。
ソの指を離した状態からいくら練習しても、無意味なんです。
前の手つきを再現した上で部分練習すべし!
これダメその⑤
速度が速いので間違いをするのに、速度を緩める事を知らない。
ちょくちょくまちがう、音がずれてる。
なのに、毎回結構な速さのまま突き通し練習しちゃう。
できてない所は、同じ速さで弾きまくってもダメ。
速いんだよ!できないくせに。
そわそわ、あくせく、あたふたしてんじゃん。
速度をめっちゃ落として練習する、
そして徐々に上げていく、ってやらなきゃ。
速度をめっちゃ落とすべし!
今思いつくのでこの5つですね、
どうです?
心あたりないですか?
どうせ練習するなら、
身に付くための
効率の良い練習しなきゃ損ですからね。 続きを読む
https://youtu.be/jF2gGgaxawQ
皆さん普段の練習はどんな感じにしてらっしゃるでしょうか?
よい練習方法についてはまたの機会ということにして、
今回は、
こんな練習だと、あまり練習になってないよ〜というのを
紹介したいと思います。
ダメな方法を言うって事は、その逆をすれば良いという事で、
自然と良い練習方法も分かるのですが。
プログでは詳しく分かりにくいので、動画を見られる方は、ぜひ動画も合わせてご覧ください。
では、いきましょう。
これダメその①
・間違ったら、初めから弾き直す。
この初め、というのは、曲のど初っぱちからというのはもちろん、
フレーズの初めというのも含まれます。
中途半端な所だと、曲が思い浮かばず、練習しにくいから、わかりやすいフレーズ頭からもう一度弾いちゃう。
これだと、練習ポイントがボケて、同じ間違いを繰り返しやすいし、意識がピンぼけする。
つまづく所は、部分練習、しかも超短な部分に絞るべし!
これダメその②
・音がずれたらクニュと修正して進む。
二胡は音程、音高を取るのがとても難しい楽器。
指の広げ方がちょい違うと音がおかしい、
ポジションチェンジで安定して音に行けない、
なんて感じで、正しい音を一発で当てていくのは難しいですね。
で、音がずれてるなって感じた時に、クニュっと指をずらして直す、
あるいは、その音からもう一度弾き直す、
そして、そのまま次へ進んで弾いちゃう。
良く考えてみてください。
これではいつも百発百中間違った音を出しているという事ですよね?そんで、クニュっと修正して、まるで正しい音出しましたよ的に正当化している。
実は一回たりともパチンと一発的中で音を出せた事がない。
その音だけクニュっと修正するのではなく、
ちゃんとその前の音からの関係を練習しなければいけません。
前の音からどのくらい指を広げるのか、
前の音からどのくらい移動するのか、
そこを何度も練習し、一発的中を練習すべし!
これダメその③
何度か同じ間違いをして一度成功したら進む。
あ、弓法(推し引き)をまちがえた、
あ、音がずれた、
あ、指をまちがえた、
あ、うまくいかなかった、
こんな時、
もう一回弾き直す
またまちがちゃった、と
もう一回弾き直す
またまちがっちゃった、と
もう一回弾き直す
あ、いけた。
と、先へ進んで弾いていっちゃう。
これってまちがいを何回も練習して、正解を1回だけ練習したんだよね?
これで身に付いたと思う?
せめてまちがい1回に対して正解3回はしないと練習にはならない。
もっとちゃんと練習するなら、
正解連続10回出すまでやるの。
連続10回だよ、10回目でまちがっちゃったら、もう一回初めからカウントだからね。
間違いのマイナスポイントを正解のプラスポイントで帳消し、更にプラスポイントいっぱいにすべし!
これダメその④
・部分練習してるけど、その前の手つきを再現してない
これちょっと分かりにくいかもしれませんが、
部分練習がいいと知っている、って所まではいい線行ってるのに、
その手つきから始めちゃうと違うでしょ、っやつですね。
例えば、(G調ニポジ→三ポジの話)ラの二指からドを一指でポジションチェンジするのがうまくできないとします、
で、部分練習、ラドを練習する。
この発想は上出来です。
でも、実はその前にはソがあり、それを無視しているとしたら、話は違います。
ソの一指がドの一指へポジションチェンジするので、このソは重要人物。このソがまず弦上で保留指されてる状態、それからのラドです。
ソの指を離した状態からいくら練習しても、無意味なんです。
前の手つきを再現した上で部分練習すべし!
これダメその⑤
速度が速いので間違いをするのに、速度を緩める事を知らない。
ちょくちょくまちがう、音がずれてる。
なのに、毎回結構な速さのまま突き通し練習しちゃう。
できてない所は、同じ速さで弾きまくってもダメ。
速いんだよ!できないくせに。
そわそわ、あくせく、あたふたしてんじゃん。
速度をめっちゃ落として練習する、
そして徐々に上げていく、ってやらなきゃ。
速度をめっちゃ落とすべし!
今思いつくのでこの5つですね、
どうです?
心あたりないですか?
どうせ練習するなら、
身に付くための
効率の良い練習しなきゃ損ですからね。 続きを読む
2022年07月12日
右手の動きって同じじゃないぜ?!(動画つき)
動画はこちら
https://youtu.be/t85L3FvbbFM
右手は弓を推し引きする手ですね。
弓は外弦か内弦かを弾いていますね。
内弦か外弦を行ったり来たり弾くだけ。
単純な事、
のように思いますが、
この推し引きに、内外の換弦がついたり、短かったり長かったり、と
バリエーションはたくさんあります。
そして、それぞれ弾く手のやり方は違うんですよ。
初めて二胡を習う時、
弓の持ち方、外弦と内弦の弾き方、習いますよね。
でも、細かい事までは聞いてないかも。
ま、細かい事は中級になって、必要になってからでもいいからね。
で、中国の教本3級の中にこんな練習があります。
換弦練習です。D調です。

このそれぞれの行の上に書いてある中国語
これは、このパターンの換弦は右手のこの部分を使いますよ、という事
つまり、換弦の方向と音の長さによって、違うので、ちょい意識する、まではいかなくとも、知っておくと弾きやすいぜ、ということッス。
ま、じゃとりあえず訳してみますと、こう。




長く弾く場合は、初級で習ったように弾けばよいのです。
が、速弓になると、こんな風になるわけです。
そのほか、一音ずつ分析すると
パターンは大きく4パターン
引き弓外弦の推し弓内弦
引き弓内弦の推し弓外弦
推し弓外弦の引き弓内弦
推し弓内弦の引き弓外弦
これは、それぞれ先生によってやり方が違ったりします。
まあ、長く弾く時の時点でそれぞれ先生によって、持ち方、やり方が違いますからね。
なので、それぞれで研究してみて下さい。
でまあ、そう言って突き放した感じになるのもなんなんで、私の分析を話してみます。
・引き弓外弦の推し弓内弦
手の甲の人差し指の根元関節を意識して引き、上腕に力を入れて2本の指を内に貼り付け、指先を突き刺すように左に動かすが、前腕はついてこない。(指と手の平の空間を開ける感じ)
・引き弓内弦の推し弓外弦
指の腹で内側をなでるように弾き、手をグーにして親指の先に力を入れる
・推し弓外弦の引き弓内弦
人差し指で投げるように弓を前に送り、2本の指で掻くように内をこする
・推し弓内弦の引き弓外弦
二本の指を伸ばして左に向かって刺し込み、手をグーにして中指の背で外弦をこする
って感じかな?
え?さっきの換弦練習と違うって?
上腕だの前腕だのが出てこないって?
たぶん使ってるよ、
ただ換弦練習は2.3音続けて外弦とか内弦とか、
そういう感じだから、上腕や前腕使うのが感じやすいんだろね。
1音で換弦すると、手首や指の操作が細かく加わわってくるんですね。
で、さっきも言ったように、このやり方はそれぞれ先生によって違うし、あるいはその時その時で違ったりするかもです。
私も前と弾き方が変わったりしてたり。
なので、今回言いたいのは、
どう弾くか、ではなくて、
題名にあるように、
右手の動きは単純じゃないよ、いつも同じ部分を使って同じように動かしてるんじゃないんだよ、
って事が言いたいの。
だから、弾きにく!と思ったら、
研究してみてほしい、って話
ここは指でピッてした方がやりやすいなぁ、
とかね。
ただただそれを言いたいが為に長々と例を出して書いてしまったのですが、
言いたいのは、そこですよ。
研究、分析、してみて。 続きを読む
https://youtu.be/t85L3FvbbFM
右手は弓を推し引きする手ですね。
弓は外弦か内弦かを弾いていますね。
内弦か外弦を行ったり来たり弾くだけ。
単純な事、
のように思いますが、
この推し引きに、内外の換弦がついたり、短かったり長かったり、と
バリエーションはたくさんあります。
そして、それぞれ弾く手のやり方は違うんですよ。
初めて二胡を習う時、
弓の持ち方、外弦と内弦の弾き方、習いますよね。
でも、細かい事までは聞いてないかも。
ま、細かい事は中級になって、必要になってからでもいいからね。
で、中国の教本3級の中にこんな練習があります。
換弦練習です。D調です。

このそれぞれの行の上に書いてある中国語
これは、このパターンの換弦は右手のこの部分を使いますよ、という事
つまり、換弦の方向と音の長さによって、違うので、ちょい意識する、まではいかなくとも、知っておくと弾きやすいぜ、ということッス。
ま、じゃとりあえず訳してみますと、こう。




長く弾く場合は、初級で習ったように弾けばよいのです。
が、速弓になると、こんな風になるわけです。
そのほか、一音ずつ分析すると
パターンは大きく4パターン
引き弓外弦の推し弓内弦
引き弓内弦の推し弓外弦
推し弓外弦の引き弓内弦
推し弓内弦の引き弓外弦
これは、それぞれ先生によってやり方が違ったりします。
まあ、長く弾く時の時点でそれぞれ先生によって、持ち方、やり方が違いますからね。
なので、それぞれで研究してみて下さい。
でまあ、そう言って突き放した感じになるのもなんなんで、私の分析を話してみます。
・引き弓外弦の推し弓内弦
手の甲の人差し指の根元関節を意識して引き、上腕に力を入れて2本の指を内に貼り付け、指先を突き刺すように左に動かすが、前腕はついてこない。(指と手の平の空間を開ける感じ)
・引き弓内弦の推し弓外弦
指の腹で内側をなでるように弾き、手をグーにして親指の先に力を入れる
・推し弓外弦の引き弓内弦
人差し指で投げるように弓を前に送り、2本の指で掻くように内をこする
・推し弓内弦の引き弓外弦
二本の指を伸ばして左に向かって刺し込み、手をグーにして中指の背で外弦をこする
って感じかな?
え?さっきの換弦練習と違うって?
上腕だの前腕だのが出てこないって?
たぶん使ってるよ、
ただ換弦練習は2.3音続けて外弦とか内弦とか、
そういう感じだから、上腕や前腕使うのが感じやすいんだろね。
1音で換弦すると、手首や指の操作が細かく加わわってくるんですね。
で、さっきも言ったように、このやり方はそれぞれ先生によって違うし、あるいはその時その時で違ったりするかもです。
私も前と弾き方が変わったりしてたり。
なので、今回言いたいのは、
どう弾くか、ではなくて、
題名にあるように、
右手の動きは単純じゃないよ、いつも同じ部分を使って同じように動かしてるんじゃないんだよ、
って事が言いたいの。
だから、弾きにく!と思ったら、
研究してみてほしい、って話
ここは指でピッてした方がやりやすいなぁ、
とかね。
ただただそれを言いたいが為に長々と例を出して書いてしまったのですが、
言いたいのは、そこですよ。
研究、分析、してみて。 続きを読む