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由紀子
由紀子
安岡由紀子
自宅教室(滋賀県近江八幡市)、 ツカモトミュージックアカデミー二胡教室(滋賀県の守山市・近江八幡市・東近江市の八日市と愛知川)にて、 二胡指導しています。 中国語教室(近江八幡市)も開講しています。 くわしくは、ホームページ https://jizi58.wixsite.com/niko
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2023年08月24日

弓を操るには〇〇を適切に(動画つき)

動画はこちら
https://youtu.be/C0dguc4nCrE

弓がまっすぐ弾けてますか?
弓の根元まで使えてますか?
速弓に音ムラはありませんか?
音がふらふらしていませんか?

これらは弓の動かし方に関係しています。

弓の動かし、その中でも今回は
関節についてみていきます。

弓を持つ手右腕、右手
関節は本当にたくさんある

腕、手は針金のようにどこでも曲がるわけではありません、棒状で曲がらないが、関節の位置だけ曲げられる。

この棒と関節という物理的な弊害を分かって、弓を自在に操らねばなりませんよ。

関節の位置を上から見ていきましょう
まず肩ですね、そして肘、
手首、指の第三関節、第二関節、第一関節

さっき言ったように、棒つまり骨という曲がらない部分があるので、ひとつの関節を動かすと棒は弧を描いて動きます。

肩のみの関節を動かすと、肘は弧を描きます。

肩を固定して肘のみの関節を動かすと、手は弧を描きます。

同じく、手首のみを動かすと指先は弧を描きます。

弓を持ってその動作をすると、
肩のみを動かすと、弓は上下します。
肘のみを動かすと、弓は前後します。
手首のみを動かすと、弓は小さく前後します。

すべて、弧を描くように動いてしまう。

これは、安定した弓軌道で、安定した音で弾く弊害になります。

だから、弓をまっすぐ推し引きするなら、肩の関節を上下前後に動かすのに合わせて、肘の関節も伴って協力しなければいけません。

もっと詳しく説明しますと、
弓を引き弓する時、肩の関節を横に開くと、弓は上且つ後ろに弾いてしまうので、肩は横且つ前に開いて、そして肘も同時に伸ばしていきます。

ほかの動きについては、話が長くわかりにくくなる為ブログでは割愛させていただきます。

つまり何が言いたいか?

関節はロック(固まる)してはいけない、

全ての関節は連動して、ちょうど良い角度へ動くべき、という事。

皆さんは、一つの関節ばかりを集中して動かしていて、ほかの関節が固まり気味なんです。

もう一つ例です。
弓を細かく動かす時
手首のみを動かすと弓は弧を描きたい(実際は弦があるので弧を描くまではなりませんが)

これでは音ムラが出来たり、内外弦ぐちゃぐちゃになります。
だから、指の関節を同時に連動して、弓がまっすぐ動くようにするんですよね。

という事で、
関節を一つに気を取られて動かさないようにする。
全関節は連動して同時になんらかの動きをしていけよ、という話です。
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Posted by 由紀子 at 17:53二胡上達

2023年08月03日

音色のための研究をしよう(動画つき)

動画はこちら
https://youtu.be/W8AHjyutUjs

いい音色はほとんど右手で作ります。

弓の弾き方にはいろんな要素がありますが、
例えば、弾く速さ、圧の量など。

弓の推し引きを何気にピャーピャーやっても、いい音色は作れません。

今回はそんな中の
弓の当て方にスポットを当ててみます。

弓の当て方、考えて弾いていますか?
この記事をきっかけに考えて、そして研究してください。

弓の当て方
いくつかの要素があります。

①当てる角度
角度には2つあります。
1つは弓自体、弓竿の弦に対する角度。
(もう一つはまた後で。)

上下の角度と前後の角度がありますね。

上下は普通は弦に対して90度が良いですが、
特に右下がりで弾くと悪い音色になります、が、音によっては違う場合がある。
少し右下がりで弾いた方が良い音色だったり、少し右上がりで弾いた方が良い音色だったり。
前後は、普通なら琴竿に近い軌道がいいですが、これも音によっては…変えた方が良い音色だったりします。

②当てる位置
普通は筒のすぐくっついた所を擦るのが良い音色なのですが、音によっては、更に下へ食いこませるように、あるいは、筒から浮いた上の部分を弾く。

③弓毛の角度
弓毛はペタンとした形に束ねてありますね、
それを、ペタンと全体をまんべんなく弦に擦りつけるか、少し斜めにして下の方を使って擦るか、上の方を使って擦るか、この弓毛の面の当てる角度。これによって音色が違う。

④弓毛の毛どり
弓毛は全部で200本ほどあります。
これを何本ほど弦に当てるかです。
高音だったり、細く長い音だったりすると、イメージではたったの10本だけ当てる、とか。

⑤弓毛の形
弓毛はペタンとした形に束ねてありますが、これをペタンとした形で③で話した角度をつけて弾くほか、
イメージ、毛束を丸くするように弾く。
丸い角で弾くイメージに、という弾き方にできます。


ということで、
どんな角度で弓の軌道をとり、弓毛をどんな角度でどんな形で、どの位置をどのくらいの毛量で擦るか。

音によって、つまり1音1音
研究して、良い音色を探る

やってみて。

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Posted by 由紀子 at 17:08二胡上達

2023年07月20日

抛弓(ほうきゅう)パオコンの練習法(動画つき)

動画はこちら
https://youtu.be/UfN2napR7p8

抛弓、日本語で読むとほうきゅう
中国語だとパオコン

記号は九です

抛は放り投げるという意味
だから弓を放り投げる奏法です
跳ね弓 とか 跳弓 とかも言われます。

これの練習法

抛弓の感覚ってボールをドリブルする感覚に似てるんです。
なのでそれになぞって説明する場合がありますのでご了承ください。

抛弓する位置は、弓先の方が良いです。弓先から1/4か1/3の所を使ってください。

①では、さっそく、ボールで例えると、ボールに空気がパンパンに入ってないと跳ねません。
なので、跳ねさせるために、弓毛をパンと張ります。
親指と人差し指で弓竿を持ち、中指と薬指でしっかり弓毛を引き、弓毛をピンピンにします。

そして、弓竿が琴筒を打って音が出るのを防ぐため、弓竿を上に弓毛を下になるように構えます。
しかし、この手つきは手首をくにゅっと曲げるのはやりにくいので、練習として、肘を下にして手を肩の高さまで上げ、弓竿と弓毛が自然に上下になるように構えてみましょう。

そしてピンピンに張った弓毛を琴筒に打ちつけて、ボヨンボヨンとボールが跳ねるようなバウンドする感覚を味わってみましょう。

②では、そのボヨンと下にバウンドしてる着地点をほんの少しでいいです、少し外弦を狙ってバウンドさせてみます。
そして外弦にバウンドする瞬間に弓を動かして推し弓してみてください。
弓が落ちるのに任せるようにします、わざと打ち付けてはいけません。
手の力を抜くのですが、でもボールの空気は抜かないように。
外弦が2〜3回ペペっと鳴ると思います。
ボールが上に投げられた後、ポンポンポンと跳ねる感じです。
これが推し弓の感覚です。

③今度は引き弓。やはり弓毛はパンパンにした状態です。
まず弓毛を下に琴筒に置いた所から少し外弦を擦って引き弓します。
これはマッチで外弦をチャッと擦るような感じです。
ピャと音が鳴りますね、
そしたら、手首を反らせて弓先を上に上げます。

④では、動作を組み合わせましょう。
③の動作で弓を引きピャ
②の動作でバウンドさせながら推しペペ

これで抛弓、ピャペペの音の出来上がりです。

あとはこの動作に慣れたら、手をそんなに上げなくてもできるようになります。

内弦は少しやりにくいですが、
同じ要領で練習してみてください。

慣れてきたら、内弦の場合、
弓毛が弦を擦る瞬間に、中指と薬指を更に内弦側にクイと動かしてやると、バウンドしやすく、はっきりしたペペが出やすいです。  続きを読む
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Posted by 由紀子 at 14:43二胡上達

2023年07月06日

どうもできないところはこれやってみ(動画つき)

動画はこちら
https://youtu.be/DAJXPBr9tYE

いつも同じ所で失敗する
なんだか手がごちゃついている
少し速くするとできない

なんてことありますよね。

これは、曲のメロディが頭にあって、
そのメロディを追っている

頭で演奏しているから。

そんな時は冷静に手の動きを見つめ直さなければいけません。

でないと、なんだか手がごちゃつくし、
出来たとしてもオロリロリンと、なんか偶発的に出来た感じ。

どうやって見直すかというと、
右手と左手を
単独でやってみる、です。

たいてい、手がごちゃついているのは右手のせい、
オロリロリンとなるのは左手のせいでしょう。

右手だけで弓の動きを確認します。
すると、あ、この部分がやりにくいんだな、という所がある。
ほとんど外弦なのに、この音だけ内弦が入ってる、とか
内外の換弦が交互だったり、
ある場所の換弦がやりにくかったり。

☆その箇所をちゃんと特定して、
右手の動きをしっかり認識する、見つめ直す。

☆右手だけでその2〜4音の動きを練習して手になじませる

左手だけもやってみます。
左手だけやると、内弦外弦が関係なくなり、
単なる4本に集中されます。
すると、意外に簡単な動きだったりします。
内外弦がつくと複雑に思えて、なんとなく指をアタフタさせていたことに気付きます。

☆保留指をしっかりして、動きを整理する。

やってみると、なんだ、三四三四指じゃん、小指だけ動かせばいい話だった、とかね。

あるいは、やりにくくて手がもつれる箇所が特定されれば、

☆左手だけでその2〜3音の動きを練習して手になじませる。

こうやって動きを認識した上で、両手でやると、練習のポイントが絞り込まれているので、成果が出やすいのです。
なにげーに繰り返すより有意義な練習になりますよ。  続きを読む
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Posted by 由紀子 at 14:19二胡上達

2023年06月22日

全部それが原因(動画つき)

動画はこちら
https://youtu.be/Q_OSUybm6YU

全部それが原因で
そうなっちゃってる

・音程がおかしい、つまり指の間隔が狭い、特に三指
・ビブラートがかからない
・二胡が落ちそう
・ポジション移動がしにくい
・手がもつれる
・指が速く動かない
・小指が届かない
・だんだん手が下がってる
・音色が重い
こんなことを引き起こす原因は一つ

構え方が悪い

もっと詳しく言うと

構えが浅い

肘の位置が悪い。

体が楽をすると、脇が閉まり、肘の位置が肩の下になります。
そうすると構えが浅くなります。
そうすると手指がいわゆる横持ちになります。

これが原因でさまざまな症状が出ます。
もうぜ〜んぶ これのせいよ。

ところが、人間の腕というのは、
力を抜いて楽をすると、重力のままに
肩から下に腕が下がる。

二胡を弾く時は、楽譜を読むのに必死、
頭は楽譜読み、音聞き、リズムとりで気を取られる。
そんなこんなで腕は楽な位置に下がちゃってるのです。

二胡を弾きたい(習得したい)のに、
脳で弾いてばっかりで体は弾けてない
本末転倒です。

二胡を抱っこするように深く腕をまわし、肘は二胡の筒の上にくるぐらい前へ、
人差し指の根元関節は竿から前へ越す所まで深く囲み、
指は縦向けに押さえ、人差し指の横っ腹は常に弦に触れている
どのポジションに行っても、小指を押さえる時も。

楽譜に必死になって垂れ下がってきてはいけません。脇が閉まってきてはいけませんぞ!
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Posted by 由紀子 at 14:20二胡上達