プロフィール
由紀子
由紀子
安岡由紀子
自宅教室(滋賀県近江八幡市)、 ツカモトミュージックアカデミー二胡教室(滋賀県の守山市・近江八幡市・東近江市の八日市と愛知川)にて、 二胡指導しています。 中国語教室(近江八幡市)も開講しています。 くわしくは、ホームページ https://jizi58.wixsite.com/niko
QRコード
QRCODE
Information
ログインはこちら
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 11人

2016年06月25日

教えない教授法

子どもが幼稚園の時、朝お母さんがローテーションで町内の子ども達を幼稚園まで歩いて引率します。
私の当番だった時、女の子がこけました。女の子はパタっとうつ伏せにこけ、そのまま起きません。私はその時思いました。この子のお母さんはこけたらすぐ手を出して起こしてるんだなと。

私はある時パソコンを習いに行きました。
文字の打ち方を練習している時、どうしたらいいのか分からなくなったので(勝手にアルファベットになったとか)パソコンの先生を呼びました。先生は「ここを押して、これとこれを同時に押すと」とか言いながらキーを押して教えてくれましたが、私は覚えることはできませんでした。この先生はダメだなと、すぐやめちゃいました。

今回の内容。教えない教授法、意味分かりましたか?

本人にやらせなければいけないのです。

私も先生を始めた頃は教えることが教えることだと思っていました。が、どうも生徒の身に付いていないので、やり方を変えました。

自分で考えさせるということをするようにしました。

もちろんはじめは説明して、慣れるまでは教えますが、自分で考えたら答えが出そうなことは、質問したり、しばらく考えさせたりします。

以前は、ここは○拍です、とか言って弾いてみせたりしていましたが、今は、ここは何拍数えたらいいでしょう?と質問します。

新しい曲を初見する時、調を思い出すのに苦労する方(♭Bの3?どこだ?って)は多いですが、大丈夫です、どうぞゆっくり考えてください、と時間を取って、自力で答えが出るのを待ちます。どうも困難そうならヒントを言いながら、自力を助けます。どうしても分からない場合は説明します。

中国語は発音特に声調(音の上げ下げ)が難しいですが、前は間違った発音をしたら、すぐに正しい発音を言って直していました。今は、意地悪なようにも見えますが、何回もやり直しさせ、正しい発音を自分で見つけ出すように促します。どうしても自分から答えが出なかった時は助け舟を出します。

(誤解されるとイヤなので言っておくと、そんなきびしい話口調でもないし、怖い様子でもありませんよ)

自分で考えるように促す、自力でできるようにガイドし、まどろっこしいのを(言い方悪いですけど)がまんして待つ。
これが身についてもらうために必要なのです。

楽器店で、新人さんが、「これどういうふうに処理するんでしたっけ?何回聞いても忘れるんですよ」と先輩店員に聞いていました。先輩店員は「ここに丸つけて〜ここ書いて〜」と言いながらやって見せてました。んーこれじゃこの新人さん、次回も出来ないでまた聞くな、と思いながら見てました。
みなさんはなぜかもう分かりますか?
そう、時間はかかるけど、新人さんにペンを持たせて、「ここはこういう事だからここに丸つけて」と自分で書かせたりして、口で助けても手は自分でやらせないと覚えられない。

車に乗る方はこんな経験ないだろうか?何回も行った事がある場所だけど、いつも乗せてもらって行くから、自分で行けって言われても行けない。自分で運転して行って初めて道が分かった、って経験。

今回の話は先生側のやり方、だけど、生徒側はこんな事に気をつけてみよう。
・初見を取る前から「先生一回弾いてみて」と言わない。
・調が混乱しても、「先生ちょっと待ってくださいね」と自力でがんばるようにする。
・答えが出るのが遅いことや、先生を待たせている(まどろっこしいこと)を気にしない。

  続きを読む
  • LINEで送る


Posted by 由紀子 at 11:58ひとりごと