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由紀子
由紀子
安岡由紀子
自宅教室(滋賀県近江八幡市)、 ツカモトミュージックアカデミー二胡教室(滋賀県の守山市・近江八幡市・東近江市の八日市と愛知川)にて、 二胡指導しています。 中国語教室(近江八幡市)も開講しています。 くわしくは、ホームページ https://jizi58.wixsite.com/niko
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2013年06月30日

レベルアップの可能性なし?

地域のイベントでいろんなグループの発表があった時、コーラスの先生が楽屋で直前練習の後ぼやいた。
「十年以上やってるのにずっと同じ(フゥー)」
いくら指導してもレベルが上がらない、へたくそのままだ、とあきれているのだ。
メンバーは60~70代の女性
私も自分の指導しているグループに対して同じようなことを危惧していた時だったので、「やっぱりそうなんだ、そんなもんなんだ」と思って、気がほぐれた。

しかし、もう5、6年たった今になって頭の中で論議が始まった。

その先生の方法は改善されるべきではなかったのだろうか?
同じ方法で通しても、同じ結果しか出ない。方法が違うなら、レベルアップしたのではないだろうか?

しかしまた違う意見が頭をよぎった。

最近我が師も年配女性の伸び悩み問題に直面している

我が師は常々、方法は大切だ、と強く主張している人だし、方法は考えていると思われる。

先生は、彼女はちっとも練習していない!という見解だ。

レッスン終わりに二人で論議した。

私は、彼女は努力家なので練習はしていると思われる、という見解だ。

我が師は「射撃が下手くそな人が、復讐のためにひたすら的をめがけて射撃練習をした。二年後彼の的を射る能力だけは一流になった」という話を例に、意識を持って練習を大量にこなせば必ずできるようになる、という見解を述べた。

「私もそうだと思う」
と賛成はしたのち、こう話した。
「けどね、私たちはまだ40代だから分からない。彼女のような年齢になった時、あ〜こんなふうになるんだ、って体の動かなさに気づくかもよ」

「しかし、彼女はぜんぜん練習してないよ!」
という先生に
努力家の彼女だから練習してるとは思っているが、こんな反論もした
「大人はいろいろ忙しいよ、特に女性はね。なかなか時間が取れないもんだよ」

「集中すれば短時間でも効果が高い」
と先生。

「先生、年取ると気力がなくなるんだよ、大量の練習も集中も、相当気力がいるからね」

……
さて、どうなんだろうか?
年のせいで身につかないのか、
方法が間違っているのか、
練習不足で身につかないのか、

そして、趣味だからという真剣味のなさというのも考えられる

あるいは、その全部がからまっているから、たちが悪いのか

コーラスの先生の、十年以上やってても同じ、は何の原因だろう


しかしながら、彼女は自分でも、そして長期に渡って教えている先生も、あまりにも少しづつの進歩で進歩が感じられないようだが、客観的に見ている私には、彼女の進歩が分かる。彼女は進歩した。

人間、何かをやって1ミリの進歩もないなんてことはない。たとえどんなにゆっくりであっても。

年で体が思うようにいかなくても、
時間や気力不足で練習がままならなくても、
趣味だからと気軽であっても、
二胡をやろうという気持ちがあるから習っているんだ。
だから、やり続けているかぎり進歩している。

私はそう信じて、方法を駆使し、根気強く、そして少しの進歩を楽しんで、指導していこう。


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Posted by 由紀子 at 09:47Comments(0)ひとりごと励まし