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由紀子
由紀子
安岡由紀子
自宅教室(滋賀県近江八幡市)、 ツカモトミュージックアカデミー二胡教室(滋賀県の守山市・近江八幡市・東近江市の八日市と愛知川)にて、 二胡指導しています。 中国語教室(近江八幡市)も開講しています。 くわしくは、ホームページ https://jizi58.wixsite.com/niko
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2016年11月17日

これを味わってから弾くとうまくなる?

曲を弾く時に、イメージを思い浮かべると曲が美しくなると思います。

分かるけど、そんな余裕ないわ、って思いますよねー。
確かに音符を追いかけるので精一杯。感情を込めるのなんて、楽譜が半覚えぐらいでないとできない(>人<;)って思いますよね。
ま、そうなんでしょうが、今回はあえてその話をしたいと思います。

例えば、旅行に行ったとします。その様子を人に話す時、自然とその現場に心は戻っていき、頭にはその情景が浮かんでいます。すごくきれいだったなら、話す時も自然と顔に表情がつき、言葉にも力が入ります。それはその体験をしたから、自然とそのいうしゃべりになるわけです。

二胡を弾く前に、この曲のイメージ、もっというなら画像(広大な景色や何かをしている様子)、もっというなら動画(ダンスを踊っている様子や頭をうな垂れて消沈している様子)なんかを設定します。そうやって先にイメージを作っておくと、曲を弾く時に自然に蘇ります。

私の場合を紹介すると、例えば誰でも知ってそうな『田園春色』。
はじめ、まだ春の短い苗が植えてある田んぼが映ります。そしてだんだんと広い田んぼのアングルになって遠くの山も画面に入ってきます。そこで深呼吸をして新鮮な空気を楽しんでいます。ふとあぜ道に目をやるとタンポポなどの草花が咲いていて、蝶々がピラピラと飛んでいます。また田園全体の景色に目をやって、清々しい気持ちで、ああこんなところに身を置けて幸せだなぁという気持ちを味わう。

こんな風にイメージを作っておくと、案外、楽譜追いかけ弾きでも、音色や弾き方に変化がでますし、練習も楽しみが増します。

よくテレビの映像にバックミュージックが流れてますよね、そんな感じで、映像を先に決めちゃうんです。

その映像はなんでもいいです。
曲に定められたシチュエーションから外れたっていいと思います。
例えば、『賽馬』。本当は馬が競争している場面ですが、こんな風に動画をイメージしてもいいと思います。例えば、朝起きて時計を見たらずいぶん寝坊、慌てて着替え支度をする、走って走って全速で走って電車に乗る、時計を見ると針は刻々と秒を進める(ピチカートのあたりなんてぴったりでしょ)降りたらまた走って会社に駆け込む、階段を駆け上がる駆け上がる、汗だくで着いたらギリギリセーフ!みたいなのいかが?なかなか面白いでしょ。

先にイメージができてからの曲なんです。作曲者もそうでしょ?この感情、この風景、この様子を曲で表現したい。でしょ?

この感情を表現するためにこうやって弾く、この様子を表現するためにこうやって弾く、それなら先生の言っている注意点や弾き方も理解・吸収しやすいはず。

そう、余裕ができてから表現を付けるのではない、逆なのだ、表現をするために楽譜を拾い表現に到るよう練習するのだ。  続きを読む
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Posted by 由紀子 at 12:40二胡関係