触弦の速さはどんな速さ?
二胡の弦を指でタッチする
「いい音色のために3」で話したように、
弦をタッチすると言えども、
強さがある
ハーモニクスの軽さからいい音色が出る深さ(圧力)まで
この深さをなるべく速く一瞬でやる
それには、「トンッ」という感じが必要だ
指の一点ですばやく必要な深さまでタッチする
そうでないと
ハーモニクスの浅さの音から深い音までの全てが聞こえ、
歯切れの悪い音
また、低めの音から入り、だんだん高くなり、指定の音に届く音になる
ドという音なら、
ドゥオと聞こえる
ドミソなら
ドゥオームィースゥオーなんて感じになる
美しくない
では、どんな感覚でタッチすればいいか?
わかりやすいようにいろんな例を出して言おう
ピアノでいうと、鍵盤の表面から一番押さえ込んだ下までの距離は1㎝ある、
その1㎝をできる限り一瞬で押さえ、底をコツッとたたく感じ。
ドアベルで、ブザー音じゃなくて、デジタル音じゃなくて、ピンコロって押した勢いで鳴るやつ。あれをゆーっくり押したとすると、ボタンは押し込めても音は鳴らない。逆に勢いよくすばやくタンッと押すと大きな音で鳴る。あんな感じの速さ。
うどんに七味唐辛子をかける時、
逆さにむけて底をトントンとたたく
あの指の速さ。
では一度その速さを体験してみよう。
人差し指で弦をトンとタッチして、コンッって音を発してみてください。
(指先の点でやるのは前提!でないとコツッの音は出ようもない)
強く押さえるのではなく、
速さを持ってタッチする。
弦の上に準備した指先の位置から
弦の適度な深さまでの距離を
素早く振り下ろす
じんわり押さえてはいけない!
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