ポジションチェンジを安定させる
ポジションチェンジが毎回違うところに行ってしまうという人は多いと思います。
つまり、ポジションチェンジが安定していない。
ある生徒さんのレッスン時間、少し遅れ気味の生徒さんからメールが入りました。「あと8分で着きます」
私は「え?8分…って…なんて細かい時間の区切りを使ったのだろう?普通10分ぐらいとか言うでしょ」と思った。
生徒さんがやってきた。時計を見るとメールが来てからちょうど8分だ!驚いた。
生徒さんは訪問介護の仕事をしており、いつ着くのか正確に報告する必要があるので、常に距離とそれにかかる時間を算出することに長けていた。
これとポジションチェンジがどう関連があるか?
いつも距離を、これぐらい、と想像して算出することを繰り返すと、どんどん正確になっていく。
具体的にどんなふうに練習すればいいのか?
やり方を説明すると、
例えば
D調の第一と第二のポジションチェンジ、
まず2(一指)4(三指)と弾き、次に2(一指)4(一指)とポジションチェンジして弾く。
ポイントはこの時意識することだ。
意識することは三つ。
まず耳。はじめのレファと同じ音程をなぞるように注意して音程を聞いてポジションチェンジすること。
次は目。どの辺りまで手を下ろすのか、第二ポジションの位置を見た目で覚えること。
次は体。下りる量や感覚を虎口で感じる、第二ポジションが体のどの辺りなのか、などを体の感覚で覚える。
この三つの感覚に意識を向けて練習するうちに、この道でこの距離なら8分だ、的なポジションチェンジ感覚が身につく。
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