回滑音と中国語の関係

由紀子

2018年02月24日 12:12

回滑音って知ってますか?
こんな記号のやつです。



例えば、ソの一指の上についていれば、
人差し指を、まずソを鳴らしてから上に滑らし♯ファへの滑音をかけ、またソへ指を戻す滑音をかける。

つまり、一弓の中にソ♯ファソと弾く。

この回滑音、
速く弾くのと、ゆっくり、ねろんと弾くのとある。

速く弾くタイプはいわゆるこぶし。

ゆっくり弾くタイプは、これは歌う時の中国語と関係がある場合がある。

中国語の特徴として、
母音を複数重ねるというものがある。

日本語はたいてい1音に一つの母音
「か」なら「あ」、「す」なら「う」、

たまに複数ある。
例えば「ちゅう」、これはちという子音に「いう」という母音がついていることになる。

「ぴゃ」なら「いあ」という複数の母音。

こんなので、中国語の場合もっとつく。

「kuai」だと「k」という子音に「うあい」と3つもの母音がついている。

お母さんの意味の「niang」なら「いあん」という母音がついて、「にいあん」つまり 「にゃーん」という発音になる。

でもこの長ーい発音で1音。

このにゅあ〜んとした中国語独特の発音が回滑音の元となっている。


京劇などを見るとよく分かる。

歌う時、子音を発音した後、長い時間をかけて母音を発音していく。
1音が母音のグラデーションのようになっている。
「しゅぅうぉおぁ」なんてね。

だから、ゆっくりした回滑音は速く弾いてはならない。
それでは中国音楽の味に欠ける。
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