初見は自信を持て?
私は必ず、新しい曲に入ると、初見を自分で取らせる。
先生が模範を弾いてからだと、
楽譜を読む力が養いにくいからだ。
頭の体操にもなる。
この初見だが、
小さな音でそおっ〜と弾いてはいけない。
というか、それはおかしい。
誰しも、初見はいきなりちゃんと弾けないし、
自信がなく、堂々と弾くなんてことはできない。
何も、上手に堂々と弾かなければいけないと言っているのではない。
そおっ〜と弾かずに、ちゃんと音を出そう。
そおっ〜と弾くのはおかしいというのは分かるだろうか?
その人はその音ひとつしか見ていない証拠だからだ。
二胡はせめて、ひと弓ごとに追っていかなければおかしい。
ドだけ見て、えーっとスラーでレ、ってやってるからそおっ〜と弾きになる。
スラーでひと弓なら、最初からそのスラーごと見て、
ドレと弾くべきだ。
あるいは、1つずつしか考えられないとしても、スラーの中にドレとあるなら、
ドを半分までしっかり音を出して弾いて、止まって、レを考えればいい。
ドをそわっ〜と弾きながら次の音を考えるのはおかしい。
本来、何小節か先まで見るのがいいが、
できないなら、一小節、
できないならせめてひと弓、
せめてこの弓の中には何音入っているかは先に見るべきだ。
初見で推し引きを間違える人もそういうことだ、
ひと弓分すら見てない。
ま、もちろん、
ひと弓で端から端まで使ってはいけないフレーズもあるだろうが、
そこは初見だ、その部分は練習で修正していくとして、
全部を、
そわりそわりと
音を出さないように弾くのはおかしい。
音が合ってるか分からないから、という人もおかしい。
指の位置が合ってるか、音を出さなければ分からないということがおかしいからだ。
もちろん、いきなりしっかり正しい音にいくのは難しい。
それもまた練習によって修正するところだ。
でも、この辺りだ、と指を置きにいくことすらできないのはおかしい。
じゃあどうやって二胡を弾いてるんだ?
二胡は指を押さえてからでないと音は出ない。
初見で、
模範を聞いてからしかできない人や
音がどこかは出してから判断する人は
ずばり、適当に弾いている。
初見からしっかり音を出して弾けない人は、
何かがおかしい。
初見を音を出して弾こう!
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