再再再度あきらめる

由紀子

2017年07月18日 11:05

おじさんは
これは内弦、これは外弦、
内弦はド、外弦はソ。
だと教えます。

そして、楽譜を出してきました。

音感的なものがあるか調べてみようかな、
と、ある簡単な楽譜を指さし、
歌ってみて、と。

私は心ではすかさず
ムリに決まってるやろ、とツッこんでましたが、
まーじゃ、できないっていうことを証明してやるか、と、
歌ってみせました。

おじさんは、
なーんともいえない、
ため息すら出ない、といったリアクションをしました。


おじさんの電話がなりました。
相手は奥さんです。

何してるのと聞く奥さんに、二胡を教えてると答えます。

電話から奥さんの声がはっきりと漏れ聞こえます。

誰を?
小さい女の子。
いくら?
無料。
なに無料でおしえてんの!

と怒ってます。

おじさんが、大人の女性を家に招いて教えていることを伏せたことと、無料を攻められていることが、私の心に刺さりました。


そしてそのあと、レッスンすることもなく、私は弓の持ち方すら習いませんでした。

おじさんは私を自分の書斎に案内し、自分の趣味の絵を見せてくれました。その後絵の話がわりと続き、
ある二胡の録音を聴かせてくれました。

これは盲目の二胡弾きの曲だと。
今思うと、あの時の曲は二泉映月だったのではないかと推測されます。

そしてこう話します。

1万時間練習すれば、あなたもこれが弾けるようになる。

1万時間だ。計算してごらん、1日1時間練習するなら何年?
30年ぐらい
じゃあ1日2時間なら?
15年

一気に半分になったので、この後頭の中で、計算を間違え、
3時間なら4年、
4時間なら2年…

ここでまた、天然な私は、
そっか、時間をかければ早く弾けるんだ。
と思いました。

その後、二胡をまともに習うことなく家に帰りました。

その後おじさんにも二度と習いませんでした。

やはり二胡を習うことは叶わず、
再再再度あきらめました。

一週間後、帰国。
一か八かで、二胡を持って帰国したら、そのままスルーしてセーフ。

で、帰国して数ヶ月もたたないうちに、また北京へと行くことになったのです。

続きはまた次回。
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